レッドスプライト(或いはスプライト)は, 高度50km から80kmの中間圏で発生する放電
現象である。対流圏で発生する通常の雷に付随して発生することは知られているが, ごく一
部の雷に付随し, また発光時間が短いため, ありふれた現象とは言えない。日本では冬の日
本海沿岸, 或いは北陸地方での観測例が比較的多いとされている。2024 年度より, 山陽学
園大学・山陽学園短期大学キャンパス内より, 北方の夜空について, 流星の活動の監視を目
的とした動画観測を継続したところ, 流星に加えて, レッドスプライトの映像を取得するこ
とができた。特に2024 年12 月13 日夜(日本時間)から翌14 日未明にかけて発生したレッ
ドスプライトの一部は, 山陰地方の日本海沿岸で発生したと推測される。近距離で発生し
たため, 日本国内, 特に西日本では例のないほど, 高解像度の映像が得られた。観測デー
タ取得から間もなく, 本イベントの詳細な物理特性の解析は未完であるが, 観測データと
ともに現段階で推測できることを述べる。
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