抄録
穀類共同乾燥調製(貯蔵)施設の多くは,搬入された穀類をプール処理することで乾燥調製作業の合理化を図っている。利用者毎の精算は荷受時に採取した試料を個別乾燥後,自主検定装置によって籾すり・粒選別し,その組成割合から各利用者の持ち分を算出することで行われている。自主検定装置による測定結果によって,利用者の精算額に影響を及ぼすことからその精度を保つことは重要である。そのような中,近年,多品目に対応できる自主検定装置が新たに開発され実用に供されていることから,当該装置についてその性能の検証を行った。その結果,サンプルパック内の目的とする試料の回収率,例えば供試原料中の整粒が整粒パックに回収された割合は玄米および小麦,ならびに大粒大豆においていずれも97%以上であった。また,自主検定装置の秤量・整粒歩合等の精度やふるい分け精度等の検証結果から,当該自主検定装置は従来型の単品目を対象とした自主検定装置精度と概ね等しい精度を示し,実利用上問題のないことが確認された。