抄録
乳牛ふんに副資材としておが粉,籾殻,戻し堆肥をそれぞれ混合した堆肥材料について,かさ密度の値を検討した。小容積容器を用いた荷重試験の初期かさ密度と沈下量の回帰式から,堆積高さが3 mまでの単位面積当たりの質量とかさ密度を推定した。乳牛ふん材料の初期かさ密度の値は,おが粉混合や籾殻混合では豚ふん材料の6~7割であり,戻し堆肥混合では 4割となった。沈下量は水分が高い材料ほど大きい傾向があったが,最大荷重のときの沈下量はおおむね戻し堆肥混合,籾殻混合,おが粉混合の順に大きかった。本研究により得られた乳牛ふん材料のかさ密度の推定値は豚ふん材料より小さく,また同種材料を用いた既往値に対してもおが粉混合とでは籾殻混合ではともに7~8割程度に,戻し堆肥混合では5~6割となった。これらは,ふんと副資材の乾燥質量比の違いと,実験操作の違いによるものと考えられる。