抄録
豚ふんに副資材としておが粉,籾殻,戻し堆肥をそれぞれ混合した材料についてかさ密度の値を検討した。小容積容器を用いた荷重試験を行い,その初期かさ密度と沈下量の回帰式から,堆積高さが2 mまでの単位面積当たりの質量とかさ密度を推定した。本研究の混合材料の初期かさ密度は,既往研究よりもおが粉混合では小さく,逆に戻し堆肥混合では大きかった。沈下量は,おが粉混合では水分が高いものほど大きかったが,籾殻混合と戻し堆肥混合では水分との関係は不明瞭であり,また副資材による違いも小さかった。得られたかさ密度の値は既往値と比較して,おが粉混合では約6~7割,籾殻混合では8 ~9割,戻し堆肥混合では1.1~1.2倍の値となった。こうした違いが生じた原因は,豚ふんと副資材との乾燥質量比が異なることと副資材個々の性状が異なるためと考えられ,豚ふん性状の変化による影響は小さいと考えられる。