農業施設
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北海道の厳寒期における温室暖房負荷の特徴について
堀口 郁夫
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1984 年 15 巻 1 号 p. 36-41

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抄録
北海道の厳寒期の温室暖房負荷について測定を行なった。その結果, 日最大暖房負荷係数は, 従来の設計値より大きく, 約4.8kcal/m2・hr・℃であった。この原因は,ハウス中央部と周辺部の温度差が大きいため, 周辺部に設置した放熱パイプからの放熱量が多くなるためと予想された。日平均暖房負荷係数については, 最大が1.6kcal/m2・hr・℃であった。また, 昼間においてもしばしば大きな暖房負荷を必要とし, 夜間より大きな値を示すことがあった。これは, 日中室温を高く保つ必要があるためと, 外気温が低いためである。日暖房デグリーアワーについて, 実測値と種々の人達の算定式との比較をした結果, 三原の算定式に補正をほどこして使用すると相関がよくなる。
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