農業施設
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15 巻, 1 号
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  • 豚糞・豚糞尿を基質とする有機物負荷特性
    前川 孝昭, 山沢 新吾, 吉川 誠司, 花岡 平
    1984 年15 巻1 号 p. 7-21
    発行日: 1984/10/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    水理学的平均滞留時間の異なる二つの発酵槽を直列に連結し半連続培養することにより, メタン発酵の相分離が可能であることを基礎にして, 豚糞および豚糞と豚尿の混合物を発酵基質とする2相式メタン発酵実験を行なった。その結果従来の混相方式 (1槽方式) より高い有機物負荷を与えることが可能となり, 消化ガス収率も20~30%増加し, これによって消化ガス発生速度を高く維持することができた。エネルギー利用を目途した場合には有機物負荷 (Lvs) を7.5kg-vs/m3/d, VS除去率, VA除去率およびNH4+増加率等の消化液の水質を考慮したときはLvs=5.0kg-vs/m3/dが最適であることを知った。また, 各々のメタン生成速度は1.596, 1.447Nm3-CH4/m3/dである。
  • 暑熱環境に対する肥育豚の生理反応特性
    蓑輪 雅好, 大兼政 雄二, 宍戸 弘明, 山岸 規昭, 相原 良安, 山口 智治
    1984 年15 巻1 号 p. 22-35
    発行日: 1984/10/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    暑熱期の開放型畜舎内における温熱環境を家畜の生理反応で動的に評価・制御するための基礎資料を得る目的で気温, 湿度, 放射熱に対する肥育豚 (体重38.0~50.5kg) の生理反応 (呼吸数, 心拍数, 直腸温度) を測定した。気温が20℃の環境から30℃と35℃の環境 (湿度はいずれの気温においても40, 60, 80%の3種類) に移行したときの生理反応特性が論述されている。さらに, 気温が20℃と30℃の環境 (湿度はいずれも60%) において放射熱 (約520~570, 820~880kcal/m2・hの2種類) が照射されたときの生理反応特性が示され, それらの放射熱環境が生理反応に基づいて動的に評価されている。
  • 堀口 郁夫
    1984 年15 巻1 号 p. 36-41
    発行日: 1984/10/25
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    北海道の厳寒期の温室暖房負荷について測定を行なった。その結果, 日最大暖房負荷係数は, 従来の設計値より大きく, 約4.8kcal/m2・hr・℃であった。この原因は,ハウス中央部と周辺部の温度差が大きいため, 周辺部に設置した放熱パイプからの放熱量が多くなるためと予想された。日平均暖房負荷係数については, 最大が1.6kcal/m2・hr・℃であった。また, 昼間においてもしばしば大きな暖房負荷を必要とし, 夜間より大きな値を示すことがあった。これは, 日中室温を高く保つ必要があるためと, 外気温が低いためである。日暖房デグリーアワーについて, 実測値と種々の人達の算定式との比較をした結果, 三原の算定式に補正をほどこして使用すると相関がよくなる。
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