生物物理化学
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正常人血清に於けるγ1-Globulinに就て
近 新五郎浦田 卓木村 武
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1951 年 1 巻 2 号 p. 108-109,139

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抄録
正常人血清のγ1-globに關する2,3の基礎的實驗を行い,次の結果を得た。
1) γ1-globは上昇測で分離しやすく,最も早い分離は泳動60分後に見られる。
2) γ1-globの相對的易動度は35~48で,その%の平均値は2.5である。
3) γ1-globの最も分離しやすい泳動條件は蛋白濃度1.5~2.0g/dl,泳動時間120分である。なおdiagonal slitを60°近くにすることが望ましい。
4) γ1-globが明確な峰を形成しない時は,β峰とγ峰との分離垂線の下し方知何によつて,β-及びγ-globの%は數パーセントの變動をみる惧れがある。
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© 日本電気泳動学会
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