手話コミュニケーション研究会論文集
Online ISSN : 2758-3910
日本手話・日本手話辞典の開発と日本語・日本手話事典の提案
木村 勉 神田 和幸
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2017 年 1 巻 p. 27-30

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抄録
筆者らはこれまでに「日本手話・日本語電子辞書システム」を開発したが,いくつか問題点がある.図1に開発した辞書システムのGUIを示す.この辞書は,手話の手型・位置,動きなどから目的とする手話を検索するが,選択項目が多く,子どもには使いづらい.また,調べたい手話が見つかったとしても,その説明は手話の成り立ちを述べており,単語の意味ではない.また,言葉の意味が書かれたとしても,書記日本語での説明であり,読解能力が低い子どもには理解が難しいという問題がある. これを解決する方法として,手話単語をカメラの前で表現すれば,その手話の意味を手話で解説する手話による国語辞典(日本手話・日本手話辞典)の開発が必要である.さらにろう教育を充実させるために手話による百科事典(日本語・日本手話事典)があればなおよいと考えられる.
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© 2017 特定非営利活動法人手話技能検定協会
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