日本化粧品技術者会誌
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電解水の抗菌作用に関する研究
小池 真理子北村 敏彦藤堂 浩明徳留 嘉寛橋本 フミ恵一色 恭徳近藤 誠一杉林 堅次
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2009 年 43 巻 2 号 p. 101-106

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抄録
種々電解水のB. subtilisS. aureusE. coliおよびP. aeruginosaに対する抗菌作用について評価した。その結果,strong acidic electrolyzed oxidizing water(EOW)は芽胞非産生菌(S. aureusE. coliおよびP. aeruginosa)に対して強い抗菌作用を示した。さらに,芽胞産生菌であるB. subtilisに対しても70% EtOH以上の強い抗菌作用を示した。一方,strong alkaline electrolyzed reducing water(ERW)およびS-100はグラム陰性菌に対して強い抗菌作用を示したが,グラム陽性菌に対してはEOWよりも弱く,芽胞産生菌に対して抗菌作用は認められなかった。また,hydrogen water (HW)はS. aureusおよびP. aeruginosaに対して弱い抗菌作用を示した.weak acidic electrolyzed reducing water(WA-ERW)は抗菌作用を示さなかった。本研究により,電解水の種類により菌種選択的な抗菌作用を有することが明らかとなった。このような機能性を利用することで,医薬品製剤あるいは化粧品に添加される防腐剤の添加量を減量できるだけでなく,さまざまな分野で応用できる可能性が示された。
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© 2009 日本化粧品技術者会
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