日本化粧品技術者会誌
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総説
化粧品の使用場面にあわせた品質保証に必要な観点
安全性評価─原料・商品・発売後─
植木 拓朗
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2020 年 54 巻 4 号 p. 309-314

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抄録

医薬部外品を含む化粧品は,人々がさらなるQOL(Quality of Life)の向上を図ることを目的として毎日そして長期間使用されるため,安全性を十分に確保することが必要不可欠である。化粧品は多種多様な原料や材料で構成されており,その剤形はもとより,使用部位や使用方法も多岐にわたることから,原料から商品(製品),使用シーンに至るまでさまざまな状況に合わせた評価および安全性保証が必要になる。また,適切な評価を実施すためには,時代背景や法令,各種評価方法やガイドラインなど多くの情報を把握し,理解する必要がある。本総説では,安全性を評価および保証するために理解しておきたい内容について,これまでの化粧品の安全性に関わる変遷から,実際の安全性評価について基本となる情報をベースに幅広く紹介する。

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© 2020 日本化粧品技術者会
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