日本化粧品技術者会誌
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“くま” 発生要因に関する研究
松本 雅之, 小林 紀子, 保科 蔵, 新井 清一
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2000 年 34 巻 2 号 p. 152-159

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抄録
くすみに関する意識調査より, 一般消費者はくすみ感を目のまわりに感じることが多いと言われている。特に若年層におけるくすみは体調や睡眠不足によって現れる一時的なものであることが多く, その大きな要因の一つとして目のまわりに生じるくまが挙げられる。この目まわりのくまの原因としては, 血流の滞留, 血行不良等が一般的に言われているが, 実際には眼瞼部周辺の血流を計測した報告例は少なく, さらにくまと血流動態との関連を詳細に調べた報告自体もほとんどない。そこで今回われわれは, くまの実態を明らかにすべく, 眼瞼部における皮膚温, 皮膚色, 血流の測定を実施した。特に血流においてはレーザードップラー血流計と深度切換型プローブを組み合わせ, 血流量 (Flow)・血液量 (Mass)・血流速度 (Vel.) を各々4段階の異なる深度にて計測することでくま発生部位の詳細な血流動態をとらえ, くまと血流との関連性について検討を行った。その結果, 内眼角周辺部はその皮膚表層部で血液量が多く, 血流速度が遅いという特徴を有しており, 特にくまが表出しやすい内眼角下部ならびに内眼角側部においてその傾向が顕著であることが判明した。またこの傾向はくまの目立つ人においてより顕著に観察された。このように一般にくまの発生部位で言われる血流の滞留とは, 血液量が多くかつ血流速度が遅いことであると考えられ, また血流の滞留が皮膚表層部にて生じることがくま発生の大きな要因の一つであることが示唆された。
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