日本化粧品技術者会誌
Online ISSN : 1884-4146
Print ISSN : 0387-5253
加齢臭発生機序に基づく対処商品の開発
合津 陽子土師 信一郎中村 祥二河野 善行福井 寛熊野 可丸沢野 清仁太田 英明山崎 一雄
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 34 巻 4 号 p. 379-386

詳細
抄録

中高年層に特徴的な体臭 (加齢臭) への対処方法について, (1) 加齢臭キー成分ノネナールの生成を抑制する, (2) においの特性に基づき加齢臭を目立たなくする, もしくは他のにおいに変調する, 二つの方向より検討した。まず, パルミトオレイン酸・スクワレンハイドロパーオキサイド共存によるin vitro加齢臭発生系について検討し, ノネナール生成抑制に有効な薬剤として抗酸化作用に優れるチオタウリンを選抜した。in vitroで効果の認められたチオタウリンについてin vivoでの加齢臭抑制効果を検討したところ, 実使用試験においても体臭中ノネナールレベルを減少させ加齢臭抑制に有効であった。さらに, 加齢臭のにおい特性に着目し, 一般パネルにも認知されるモデル加齢臭の開発と, 各種香料のマスキング効果・変調効果の測定を実施し, 効果の高い機能性香料を開発した。機能性香料により賦香したプロトタイプ製品は, 実使用試験においても効果感の実感できるものであった。これら技術の応用は加齢臭対処商品の方向性を示すものと考えられた。

著者関連情報
© 日本化粧品技術者会
前の記事 次の記事
feedback
Top