日本化粧品技術者会誌
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スキンケア化粧品の機能性評価技術の進歩
高橋 元次
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2002 年 36 巻 2 号 p. 93-101

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抄録

2001年4月より化粧品の効能が拡大され, ファンデーション類でもスキンケア効果を標榜することができるようになり, これまで以上に有用性評価法・技術に関心が高まっている。一方, 有用性評価と密接に関係する皮膚計測工学の進歩は著しく, 非侵襲的に皮膚内部構造や細胞形態まで観察できるようになってきた。本稿においては最近, 開発された技術のうち, 非接触キメ・シワ測定法, 美白評価に活用できる共焦点レーザー顕微鏡, 角層厚や表皮-真皮ジャンクションを調べる光干渉断層撮影法 (Optical Coherence Tomography: OCT), 角層水分の分布状態を調べる共焦点ラマン顕微鏡を取り上げ, その技術について概説するとともに化粧品の有用性評価への可能性を述べる。

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