スピーチ・コミュニケーション教育
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特別企画
公共哲学とコミュニケーション教育の接点を探る
松本 茂山脇 直司青沼 智
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2007 年 20 巻 p. 33-58

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抄録

これまでコミュニケーション教育(教育におけるコミュニケーションを含む)の実践に関する哲学的・理念的討議があまりに少なかったという認識に基づき、「CAJコミュニケーション教育研究会」は、コミュニケーション教育が立脚すべき理念・哲学・理論の可能性を、コミュニケーション学および隣接する学問分野の専門家との対話によって模索しております。コミュニケーション教育科目を担当する講師が、それぞれの経験則に基づいて無批判に話し上手・聞き上手を育てていくということの繰り返しを省察し、理念的・哲学的・理論的な討議を通じ、地に足の着いたコミュニケーション教育の実践のための基盤作りを目指しております。今回の特別パネルでは、公共哲学の第一人者の山脇直司氏をお迎えし、公共の概念、公共哲学が目指しているものなどについて語っていただいた後に、指定討論者、そして参加者の皆さんとともに、「公共性」「パブリック」という視点から公共哲学とコミュニケーション教育との接点を探りたいと考えました。大学等でPublic Speakingを教えている方に、publicをどう捉えたらよいのかといったことを考えていただくきっかけにもなると考えました。また、コミュニケーション研究者およびコミュニケーション教育実践者であるわれわれが、公共哲学の第一人者とパブリック・コミュニケーションを実践する場としても捉え、特別パネルを開催しました。

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© 2007 日本コミュニケーション学会
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