仙台市科学館研究報告
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2011 年東北地方太平洋沖地震津波後の蒲生干潟の地形変遷その 6
中田 晋大津 秀穂花田 義輝長島 康雄西城 光洋菊池 正昭
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2017 年 26 巻 p. 46-55

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抄録

2011 年東北地方太平洋沖地震に伴って発生した津波によって,七北田川河口に広がる蒲生干潟はその姿を大きく変えた。震災後 3 年間で大きく変動したのち安定した干潟内部の汀線は,その後もほぼ安定な状態を保っていた。潟湖と川をつなぐ導流堤付近では川側の堆積が進み砂州が形成されていたが, 8 月30 日の台風 10 号の影響で河口付近の砂州は無くなり,河口付近の地形が変化していることが確認された。また,11 月 22 日に福島県沖で発生した津波は仙台新港で 140cm の高さを記録し,潟湖の様子から津波は潟湖へ流れ込んだ事を示唆する結果となった。

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