日本生気象学会雑誌
Online ISSN : 1347-7617
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生気象学における地球環境問題の取り組み
福岡 義隆
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1999 年 36 巻 4 号 p. 133-137

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抄録

昨今の地球環境問題, すなはち温暖化, 酸性雨, オゾン層破壊, 砂漠化, エルニーニョなど因果関係やそれらの影響については, 直接・間接的に生気象現象が関わっている.植生が乏しくなるという直接の結果を招く砂漠化を除いては影響の殆どが生気象現象といって過言ではない.しかしながら, 生気象学はさほど地球環境研究に本領を発揮していないように思われる.そのことは国内では, 最近30年間における日本生気象学会での研究発表内容の傾向のみならず, 最近20年間における国際生気象学会での研究発表内容の傾向にも見られる.国内外に共通して言えることは, 個人によるオリジナルな研究論文では少ないが, シンポジウムなどの形での取り組みはみられる.

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