農業生産技術管理学会誌
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'しらゆき'メロンの性表現に及ぼすエセフォンの影響 : 主茎節の両性花分化について
福元 康文西村 安代島崎 一彦
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2003 年 10 巻 2 号 p. 89-97

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抄録

エセフォンの茎葉処理が,メロンの性分化特に主茎節への両性花着生と,その後の結実と果実の肥大と品質に及ぼす影響について検討した. 1. 発芽時と子葉展開期処理では,主茎節,側枝第1節ともに両性花着生への影響は認められなかった. 2. 1.5葉期の処理では,125ppm処理で,主茎節への両性花の着生が若干認められたが,500ppm処理区では15節以下の側枝第1節の発生が著しく抑制された. 3. 2.5葉期処理区では,10〜13節の主茎節で両性花の着生が認められたが,逆に側枝第1節では顕著に低下した. 4. 3.5葉期における25ppm〜125ppm間の濃度処理では,栽培時期にかかわらず,主茎14〜16節で高い両性花の着生率が認められた. 5. エイフォン処理により得られた両性花は,果実の発育が良好で,収穫時期が若干早まった.また糖度はエセフォンの50ppm処理区の1果実区で最高値となった.

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© 2003 農業生産技術管理学会
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