農業生産技術管理学会誌
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キダチトウガラシ(Capsicum frutescens L.)'S3212'系統の未熟果実色の遺伝
サリットナム オラピン松島 憲一南 峰夫根本 和洋
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2009 年 16 巻 2-3 号 p. 77-79

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抄録

未熟果実が濃緑色のC.chinense系統'S3010'および未熟果実が黄白色のC.frutescens'S3212'の種間雑種を用いて未熟果実色の遺伝解析を行った。この結果,連続した多峰性の分布を示し,濃緑色,緑色,黄白色の3つに分けることができた。この濃緑色:緑色:黄白色の分離比は12:3:1の期待値に適合した.また,BCP_2の分離比は2:1:1の期待値に適合しなかったものの,BCP_1はすべて濃緑色になった.さらに,算出した有効因子数が1.8となったことから,未熟果実色は,2つの優性上位の主働遺伝子座の支配により濃緑色,緑色,黄白色に決定づけられ,その他の量的遺伝子座により緑色強度が支配されていると推察された.

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© 2009 農業生産技術管理学会
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