2014 年 21 巻 1 号 p. 1-8
ヒリュウ台ウンシュウミカン'大津4号'の株間の違いが樹体生育,収量および果実品質に及ぼす影響について調査を行い,ヒリュウ台栽培に適した株間について検討を行った.定植時の株間が1m(一部定植後8年目に間伐),2mとして調査を行った.その結果,株間の違いや間伐の有無によって樹冠短径以外の樹体生育および果実品質に大きな影響は無く,低樹高を維持した.収量は,株間を2mとしたものが多く,隔年結果指数も小さかった.以上のことから株間を2mとすることで,省力栽培に適した低樹高を維持したまま,連年安定した収量を得られることから,ヒリュウ台'大津4号'の定植時の株間の目安として適していると考えられた.