農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
21 巻, 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 大倉 英憲, 矢羽田 第二郎, 牛島 孝策, 村本 晃司, 松本 和紀
    原稿種別: 本文
    2014 年 21 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2014/06/15
    公開日: 2019/04/11
    ジャーナル フリー
    ヒリュウ台ウンシュウミカン'大津4号'の株間の違いが樹体生育,収量および果実品質に及ぼす影響について調査を行い,ヒリュウ台栽培に適した株間について検討を行った.定植時の株間が1m(一部定植後8年目に間伐),2mとして調査を行った.その結果,株間の違いや間伐の有無によって樹冠短径以外の樹体生育および果実品質に大きな影響は無く,低樹高を維持した.収量は,株間を2mとしたものが多く,隔年結果指数も小さかった.以上のことから株間を2mとすることで,省力栽培に適した低樹高を維持したまま,連年安定した収量を得られることから,ヒリュウ台'大津4号'の定植時の株間の目安として適していると考えられた.
  • 森山 敬仁, 吉富 克彦, 川内 智裕, 紙谷 喜則, 岩崎 浩一, 末吉 武志
    原稿種別: 本文
    2014 年 21 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 2014/06/15
    公開日: 2019/04/11
    ジャーナル フリー
    家畜排泄物をメタン発酵させた際に発生するメタン発酵消化液を液肥として利用するための手法確立のために,発酵負荷,発酵の熟度(発酵日数)の異なるメタン発酵消化液が植物体に与える影響を,ユーグレナの増殖に対する効果について検証した.その結果,全てのメタン発酵消化液の試験区で対照区として設けた市販の液肥試験区よりもユーグレナ個体数が増加した.高い発酵負荷は,ユーグレナ増殖の阻害要因となるのではないかと予想されたが,最も高い発酵負荷の試験区において最も個体数が増加し,対照区の約2倍となった.また,発酵日数の違いはユーグレナ個体数に大きな影響を与えなかった.メタン発酵消化液をユーグレナ培養に用いる際は発酵負荷や発酵日数には留意することなく利用が可能であることも示された.ただし,植物栽培用の液肥として用いる場合は,全窒素のうち大半がアンモニア態窒素であること,リンが窒素,カリウムに比べると微量であること等に留意しなければならない.
  • 山浦 浩二, 谷本 充宏, 内藤 和男
    原稿種別: 本文
    2014 年 21 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 2014/06/15
    公開日: 2019/04/11
    ジャーナル フリー
    広幅高畝4条による冬どりレタスのトンネル栽培において逆U型鋼管製のトンネル支柱を電動油圧シリンダで畝に打込むことのできる軽量な半自動方式の支柱打込み装置を開発した.1.開発機は,簡易な手動畝間走行台車に電動油圧ユニット・シリンダで作動する支柱打込み部を搭載したもので畝幅1.8m,4条植え高畝広幅のレタス栽培に利用できる.適合する支柱は長さ2,100〜2,400mm,間口1400〜1600mmでU字型の鋼管製のものである.2.開発機利用の作業能率は2人作業で3.0h/10aとなり台車を使った慣行手作業に比べ低かったものの,畝溝が乾いていて起伏が少ない条件であれば1人作業が可能で延べ作業時間は慣行手作業の71.4〜83.3%に短縮された.3.支柱の打込み精度は慣行手作業より優れた.また,心拍数増加率で見た作業強度は軽作業に区分され,特に作業姿勢が改善でき,軽作業化に有効であった.
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