農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
ブドウ穂梗へのGAラノリンペースト塗布時期による果粒の肥大促進効果の差異
阿部 一博大門 直喜和田 光生平井 宏昭黒岡 浩
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2000 年 7 巻 2 号 p. 27-30

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抄録

アレキならびにネオマスの穂梗へのラノリンペーストの塗布による果粒肥大効果を調べた.アレキ:GA_3処理によってすべての果粒は大きくなり,対照区の果粒重が7.83gであるのに対して,処理区の果粒重はすべて9g以上となった.特に開花後30日の5.0%処理区は,最も重かった.いずれの処理時期でも,2.5%より5.0%での処理効果が大きかった.ネオマス:GA_3もしくはGA_<4+7>処理によって果粒は肥大し,重くなり,開花後20日のGA_<4+7>-5.0%での処理効果が大きかった.また,いずれの処理時期でも,GA_3で処理するよりもGA_<4+7>で処理した果粒の方が大きかった.両品種ともラノリンペーストの塗布による果粒肥大効果がみられたが,果肉の糖含量がやや低く,成熟遅延が認められた.

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© 2000 農業生産技術管理学会
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