農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
ブルーベリーの鉢栽培に関する研究(第1報) : 施肥,摘心及び遮光処理が鉢栽培ブルーベリーの花芽着生に及ぼす影響
青木 宣明植田 尚文伴 琢也内藤 整葉 玉紅
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 8 巻 2 号 p. 57-62

詳細
抄録

鉢植えブルーベリーにおける施肥,摘心並びに遮光処理が新梢伸長と花芽着生に及ぼす影響を調査した.1.挿し木の活着率挿し木活着率はタイプ,品種に関係なく,また休眠枝や緑枝挿しに関わらず,高かった.2.施肥量と施肥時期の影響元肥及び追肥区とも,施用量の増加に伴い花芽数が増加した.花芽着生数は緑枝挿しより休眠枝挿しにおいて,また'ノースランド'より'ティフブルー'において,多かった.なお両品種とも,8月追肥区の花芽数は最高を示した.3.摘心と遮光の影響強摘心は新梢の伸長量を減少させたが,花芽数の増加には影響しなかった.'ウッダード','ノースランド'の両品種とも遮光は新梢伸長より花芽着生への影響が顕著で,花芽数は遮効率の増大に伴って著しく減少した.品種間の比較では,ラビットアイタイプの'ウッダード'は花芽数や新梢数が多く,樹高が低く,また開張性を示すなど,"鉢花"に適している.

著者関連情報
© 2001 農業生産技術管理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top