2011 年 17 巻 3 号 p. 41-46
ソフトウェア開発では,開発工期が短く,要求仕様の変更や追加が頻繁に発生し,新技術の登場も非常に早いという特徴がある。この環境下での生産性や保守性を改善する対策として,UML(Unified Modeling Language)やMDA(Model Driven Architecture)の利用が考えられるが,生産実行システムでは,UMLやMDAの導入が少ないのが現状である。
我々は,生産実行システムにUMLを使ったMDA開発が適用可能であることを検討[1],MDA開発におけるコード自動生成対策として,スケルトンコードの自動化による開発が可能であることを検証した[2]。
本論文では,生産性や品質の向上を狙って,上記開発手法における生産実行システムの再利用化手法[3]と,再利用ドキュメント自動生成機能,及びシミュレーションによる開発ソフトウェア支援ツールについて検討した結果とそのメリットを報告する。