近年、ノートパソコンの小型高性能化や、第3世代ケータイ電話の普及、公衆無線LANの普及などに伴い、利用者は気軽に屋外へとモバイル機器を持ち運ぶことができる環境が整った。モバイルとは、「可動性」や「移動性」と捉えられている。モバイル機器とは携帯可能な通信機能を持った情報端末と定義している。
モバイル機器の性能の向上や通信インフラ環境の整備により、モバイル環境は大きく発展している。モバイル機器は、仕事の効率や生産の効率化を向上させるための機器として多くの企業に導入されている。デスクトップパソコンは事務所内での作業には適していが、持ち運びには適しているとはいえない。しかし、モバイル機器は、簡単に持ち運びが可能となる。例えば営業マンが販売ツールとして活用したり、製造現場においても業務改善ツール活用することができる。
本研究では、モバイル環境の違いにおける文字入力に着目し、ケータイとスマートフォンを図1に示す「屋内」、「屋外」、「歩行中」の3環境から文字入力を比較・検討することである。