本研究では,学童保育の業務である「児童の社会性の把握と,その向上を目的とする指導方針の確立」を支援するために,ソシオグラムを用いて児童のグループ構成を表示するアプリケーション“学童保育支援システム”を作成する.「一緒に遊んだ児童」というデータに注目することで,「ソシオメトリック・テスト」を行うことなく作成できた.また,「被選択数」を考慮することにより社会性も表現できる新たなソシオグラムを提案する.結論として,数値実験を行った結果,児童のグループ構成や社会性を表現することができた.そして,業務作業を低減し,日々の作業で埋もれていた情報を活用できた.