2017 年 24 巻 1 号 p. 105-110
我々はこれまでに,流通システムの核であり,戦略的な業務内容の合理化を目指したロジスティクス理論を適用した“簡易的健康づくりフィードバックモデル”(田中ら,2013)を提案してきた.本研究では,研究機関と地域保育所が連携して取り組んでいる子どもの体力づくり活動の実践から,このフィードバックシステム活用に向けた検証を行った.特に今回は,このフィードバックモデルにおける「広報システム」および「測定システム」の工程順序について検証した.このシステムを確立するための一連の研究における初めの段階である.
まず,本研究における工程分析の区分は「移動」「連絡」「会議」「書類」「準備」「測定」に分けられた.これらの区分を用いて工程順序を検証した結果,「広報システム」は,「研究機関内」,「研究機関と自治体」,「自治体と保育園」における活動に基づき,9つの工程で構成されることが明らかになった.「測定システム」の工程は,「研究機関内」,「研究機関と自治体」,「研究機関と保育園」,「自治体と保育園」の活動に基づき,3つの段階に分けられた.そして,第1段階は7工程,第2段階は9工程,第3段階は10工程で構成されることが明らかになった.今後は,これらの工程における時間,移動距離などを観察,調査し,ロスの低減について分析をする必要がある.