2018 年 25 巻 2 号 p. 55-60
工学倫理教育の狙いの一つは組織(企業)の中でいかに振舞うか(倫理観),いかに生きるか(価値観)を自省し,考えを深めさせることにある.当然ながら自身の倫理観・価値観をいかに伝えあうか,その力量が問われる.講義で特に意を砕いたのは「論理的に考える力」,「論理的に伝える力」を「書く」こと,そして「パワーポイントによるプレゼンテーション」で鍛える訓練である.前報の「書く力」に続き,本報では「論理的プレゼンテーション力」を磨き,互いの倫理観・価値観を論理的に伝えあう「アクティブラーニング」の試みを紹介する.