2018 年 25 巻 2 号 p. 49-54
工学倫理教育の狙いの一つは組織(企業)の中でいかに振舞うか(倫理観),いかに生きるか(価値観)を考えることであろう.当然ながら自身の倫理観,価値観をいかに伝えあうか,その力量が問われる.講義で特に意を砕いたのは毎回400字のミニレポートを課して行う「自分の頭で考える力」・「伝える力」を「書く」ことで鍛える訓練である.自身の倫理観,価値観に立ちながら,自分らしい論旨(意見)を深め広げる訓練を通して「批判的思考力」を磨く「アクティブラーニング」の試みを紹介する.