生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
研究論文
MES の解釈に関する一考察
―工場コンピュータ化の歴史的経緯をふまえて―
外山 明
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キーワード: MES, ERP, PLC, DCS, CIM, 第四次産業革命
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2019 年 26 巻 2 号 p. 34-40

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抄録

今日の第四次産業革命に関する議論の中で,MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)という文字を頻繁に見かける.MES は1990 年代に現れたシステムであり,取り立てて新しい言葉ではないが,大規模な工場における生産システムの中枢に位置し,第四次産業革命の議論において,多くの人々が理解することが必要な重要性な用語の一つになっていると考えられる.しかし,MES について技術的な解釈は多々なされてきたものの,そもそも何故MES が,コンピュータ化が進んでいた1990 年代に新たなシステムとして現れたかについてわかりやすく説明した先行研究は少ない.よって,本稿ではMES が現れた理由及びその背景などについて,可能な限り図などを用いて平易に説明したい.

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© © 2019 一般社団法人日本生産管理学会
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