2020 年 27 巻 2 号 p. 135-140
近年Phase Angle が栄養指標として注目されている.そこで階層性肥痩度バランス標準化システムにより分類した9群のPhase Angle を,一要因分散分析を用いて3つの異なる集団において検討した結果,全ての集団において有意差が認められた.さらに3つの集団とも肥満脂肪過少群のPhase Angle が最も高く,次いで普通脂肪過少群であった.さらに痩身脂肪過多群は最も低い値であったことから階層性肥痩度バランス標準化システムは,生活習慣病予防指標として活用できるのみならず,健康度指標判定としても用いることできると考えられることから,企業従業員のヘルスマネジメントに活用できる可能性を見出した.