2020 年 27 巻 2 号 p. 67-76
少子高齢化が招く人口減少による税収低下にも拘らず市民サービスを落とせないことが地方公共団体の経営を難しくしている.公共団体の経営は民間企業のそれとは違い公共の福祉と称して効率化よりもサービスの充実が求められたが,夕張市の様な財政破綻を避けたい公共経営においては効率化が必要なことが明らかである.市町村合併がなされたが,それだけでは十分とは言えない.本稿ではコンパクトシティ化による都市経営の効率化と更に空き家での事業化を考える.久喜市を例に,生産管理でも活用されるシステムダイナミックスのソフトウエアを使ってその有効性を検証する.