抄録
インターネットは人々や企業を結ぶヒューマンインタフェースとして確固たる地位を確立してきた。情報通信技術の急速な発展は、情報機器の高性能化・低価格化をもたらしているが、企業から一般家庭に至るまで幅広く普及するためには様々な課題がある。さらに、ケータイ (携帯電話) の普及により多くの人々がいつでも情報環境にアクセスできる環境を持つようになった。そのような環境の中でICT革命の技術的な側面や社会基盤となったネットワーク技術の発展に目を奪われている。しかし、本来目を向けなければならないのは、ICT関連商品やサービスが媒体となり起きる社会的、文化的な改革である。ネットワーク環境におけるヒューマンインタフェースをインターネットの利用性、ビジネスモデルの観点から論じる。