国境を越える電子商取引が拡大しつつある。電子商取引における国境を越える取引の拡大は, 利用者の時間的・距離的制約を取り払うことができ, 利便性を高めるものである.さらに企業にとっては, 短期的な「時間短縮やコスト削減」だけでなく, 中長期的には「企業競争力」を高めるものとなるであろう.本論文では, 国際電子商取引を実現するための, 必要要素である商取引のルール・メイキング, 技術要素であるBtoBにおけるビジネスプロトコルの標準化と貿易EDIについて, 国家や標準化団体による取り組みを報告する.