生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
創造工学技術論による技術・技能の伝承
春山 丈夫
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 15 巻 1 号 p. 1-6

詳細
抄録

変化の激しい時代に「技術・技能の伝承」が叫ばれて久しい。伝承すべきものとは何か。出発系 (原点) に立ち返って見直してみることが必要ではなかろうか。
長年の体験事例を出発系として, 生産管理におけるIE・QC・VEなど方法論の適用に「創造工学技術論」の視点を加えて考えていきたい。[1]
創造工学技術論は, 技術発達論と技術構造論を骨子として枝分かれしたところに, 技術・技能の伝承に役立つ多くの経験則が潜んでいる。
ささやかな体験事例であっても「ものづくりの知恵」というのは長年月生き続けている。中でも若者時代に体で覚えた技術・技能は貴重である。時代の変遷, 企業環境の変化に対応する, 新製品の開発, 生産方式の設定にどれほど役に立ったことか。
これらの創造的手法による吟味・考察を行いたいと思う。

著者関連情報
© 日本生産管理学会
次の記事
feedback
Top