生産管理
Online ISSN : 2186-6120
Print ISSN : 1341-528X
海外生産の新しい方向性
伊藤 賢次
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2009 年 15 巻 2 号 p. 143-148

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抄録
1986年のプラザ合意後に日本企業は「グローバル経営」の段階に入っているが, 海外生産に関する柱は, 海外生産の増大と輸入 (海外調達) の拡大の2つである。海外生産についても, BRICsをはじめとする新興国市場が急速に拡大し, 世界経済を牽引してきている。OEM, EMS, 戦略的連携といった様々な新しい形態が出現している。日本企業がめざすのは, 「グローバル経営の優位性」の確立と活用である。代表例がトヨタのIMV (多目的世界戦略車) である。また昨年9月から始まった米国発の世界不況とドル安・円高は, 日本企業の経営のグローバル化を一層加速させ, それはまだ進行中である。
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© 日本生産管理学会
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