抄録
企業における開発、生産、販売、物流…などの個々の活動を統一した経営視点で捉え、各活動の間を情報によって体系的に結びつけ、あたかも人体の中を血液が流れるようにし、これらの情報をベースにITの活用によって企業活動全体を効率よくマネジメントできるようになってきた。また、情報はその利用目的に応じて、他の情報と連携させて、人の知恵によってより経営に役立つように価値向上させ、知識として創出することができる。本稿では、これらの情報や知識の価値向上を図り、イノベーションを創出する為の1つの考え方を提示する。さらに、商品開発におけるイノベーションとマネジメントの相互連携について紹介し、最後に日々の経営活動の中で、情報、知識をタイムリーに活用して経営意思決定を進める「リアルタイム経営」について述べることとする。