2001 年 8 巻 1 号 p. 19-27
大きな製造業集積を有する東海地域の基盤的技術産業, 特に金型, 鋳造, 工作機械部品の3業種において生産過程の情報化の現状を把握するとともに, 今後の方向性を検討した。企業あるいは地域においては, 問題解決型企業への脱皮, IT活用を前提とした実践的な職業訓練プログラムの開発などが必要であり、それらの取り組みを通じ自律的な産業クラスター形成がポイントとなる。東海地域は, メカトロニクスの産業集積の特性を活かしながら, IT化を契機に中小製造業がイノベーションに向かうことが必要である。