生産研究
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研究解説
高速圧力スイング吸着に関する研究の現状と課題
鈴木 貴紀迫田 章義鈴木 基之
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1998 年 50 巻 6 号 p. 213-220

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抄録
 気体分離の分野において,大容量のPSA装置の開発が望まれている.しかし,従来からのPSA装置による大容量処理は困難であり,吸脱着サイクルの高速化のみが,飛躍的な処理容量の向上が可能である.本報では,高速PSAに関する既往の研究と現状を整理するとともに,今後の課題について考察した.その結果,サイクル速度の高速化はPSAの小規模・大容量化に極めて有効であること,そして高速PSAの分離特性は,吸着塔の大きな圧力損失により支配されており,吸着塔内のバルクガスの流れと吸着剤の最適化が必要であることが明らかとされた.
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© 1998 東京大学生産技術研究所
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