生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
最新号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
特集 工学とバイオ研究
特集に際して
研究解説
  • 森下 靖久, 高間 信行, 金 範埈
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 763-768
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    マイクロニードルは経皮薬物輸送の他,血液や細胞間質液の採取としての応用も研究されている.細胞間質液採取用のニードルの構造として,作製プロセスを簡易にできることから多孔質マイクロニードルが注目されている.本論文では,生分解性高分子を用いた体液採取用の多孔質マイクロニードルの作製方法に関する研究を行った.FDA 承認生分解性高分子であるポリ乳酸グリコール酸を用い,ソルトリーチング法による多孔化と,加熱ドローイングリソグラフィー及び加熱マイクロモールディングによる多孔質マイクロニードルの作製を目指した.

  • 江口 晴輝, 平野 敏行, 佐藤 文俊
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 769-773
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    本研究では複雑なタンパク質カノニカル分子軌道を雲状表示により効果的に可視化する方法を提案した.棄却法による軌道の値に応じた密度の点描を行い,タンパク質の巨大分子軌道を雲状に表現することに成功した.また擬等値面表示を開発し,また点座標の値に応じた配色を行うことで折り重なる等値面の内部構造を可視化した.本方法では表示する分子軌道の値に幅を持たせることが可能であるため,軌道の分布を情報の抜け落ちが少ない状態で可視化することができ,タンパク質の複雑な軌道の分析に適していると考えられる.

  • 薄葉 亮, 松永 行子
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 775-781
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    がんは活発に細胞増殖を繰り返し,酸素や栄養補給のために血管内皮成長因子を分泌して血管新生を誘導する.血管新生を抑制することでがん細胞への栄養補給路を断つ抗血管新生療法が確立され,実際のがん治療に用いられている.しかし,血管新生療法の耐性獲得や適応について依然として解決すべき点が多く残されている.この原因として評価手法の課題が挙げられ,従来のin vitro 手法では血管機能を十分に反映しておらず,in vivo 手法では起こる現象の複雑さとヒトとの種差の解析が困難である.そこで本稿では,微小血管モデルを用いたがん微小環境下での血管新生抑制剤の評価および関連する遺伝子機能探索について解説する.

研究速報
  • 笠 寛子, 森田 芳朗, 松永 行子
    原稿種別: 研究速報
    2019 年 71 巻 4 号 p. 783-786
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    筆者らは,‘architecture’や‘structure’といったキーワードが建築以外の領域・分野でどのように扱われてきたかについて,学術文献検索サービスWeb of Science を用いて把握する調査を行ってきた.本稿では,近年関心が高まっている「健康」に着目し,タイトルに‘health’を含む文献の数や内容がどう変化してきたかを探った.タイトルに‘health’を含む文献は,Web of Science における大分類のうち,『生命科学,整体臨床医学』の領域で多く発表されてきたものだったが,大分類『社会科学』のなかの小分類「ビジネス,経済学」や,大分類『技術』に属する小分類「コンピュータサイエンス」など,近年顕著な伸びを見せている分野も見られる.

  • 西川 ステファニー舞, コイラティ ファラド, アイレア アンクレア, 金 秀炫, 井樋田 悟史, 年吉 洋, ティクシェ三田 アニエス, ...
    原稿種別: 研究速報
    2019 年 71 巻 4 号 p. 787-790
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    Nowadays, neurological disorders that disrupt the connections between the brain and the body causing paralysis affect millions of people around the world. The development of neuroprostheses has and will have a serious impact on the quality of life. These neuroprostheses are designed from knowledge of neural networks and their interaction, taking into account the spontaneous activity of neural networks but also the activity of these networks following various stimuli. These systems must integrate the behavior of the neural network to be replaced but also generate the appropriate stimuli to restore the desired neural function. The hardware system that interfaces with the biological component is a network of biomimetic Spiking Neural Network (SNN). A neural activity recording and stimulation platform is also mandatory for testing the different approach and hypothesis. The aim of this work is to enable bio-hybrid experiments which means bi-directional communications between artificial neurons and biological neurons, allowing tools to be developed for further biomedical understanding of the nervous system. Here, we propose some set up experiments using biomimetic artificial neural network connected in a bi-directional communication with ‘in vitro’ cells. Nowadays, neurological disorders that disrupt the connections between the brain and the body causing paralysis affect millions of people around the world. The development of neuroprostheses has and will have a serious impact on the quality of life. These neuroprostheses are designed from knowledge of neural networks and their interaction, taking into account the spontaneous activity of neural networks but also the activity of these networks following various stimuli. These systems must integrate the behavior of the neural network to be replaced but also generate the appropriate stimuli to restore the desired neural function. The hardware system that interfaces with the biological component is a network of biomimetic Spiking Neural Network

研究解説
  • 三澤 龍志, 周 小余, 池内 与志穂
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 791-795
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    脳が認知・記憶・意識など高次な機能を生み出すためには,領域間を相互に接続する神経回路による情報処理が重要な役割を果たすが,その形成と機能のメカニズムの多くが未解明である.本解説においては,脳の領域間を相互に接続する神経回路(本稿では巨視的神経回路と呼ぶ)の例として言語処理に関わる回路を挙げ,脳の離れた領域で処理された情報が統合される意義について議論する.そして,幹細胞由来三次元神経組織を構築して,巨視的な神経細胞のネットワークを研究する試みを紹介し,今後の研究の展望について議論する.

研究速報
  • 服部 伸吾, 村田 康輔, 石井 和之
    原稿種別: 研究速報
    2019 年 71 巻 4 号 p. 797-798
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    フタロシアニン錯体(MPc)と蛋白質の複合化は,MPc の生体適合性の向上等の観点から,生体内におけるMPc 機能化に有用である.本研究では,効果的な光線力学的療法(PDT)用光増感剤の開発を志向し,PDT 用光増感剤として有用であるMPc (M = Si(OH)2, Zn, Si(OTHS)2)と,ヒト血清アルブミン(HSA)多量体を複合化し,それら光物性を調査した. 嵩高い軸配位子を有するSi(OTHS)2Pc では,単量体的性質を保持しながらHSA 六量体との複合化に成功し,蛍光(量子収率26%)と一重項酸素由来の発光(量子収率11%)が検出された.これより,EPR 効果が期待できるPDT 用光増感剤の合成に成功した.

研究解説
  • 横井 孝紀, 石井 和之
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 799-804
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    ビタミンC は,これまで様々なガンに対して臨床研究が試みられており,幾つかの成功例が報告されている.しかし,これまで生体へ静脈投与されたビタミンC の挙動を観測することには成功していなかった.我々は,ビタミンC を検出するための蛍光プローブとして,2 つのtetramethyl-1-piperidinyloxyl(TEMPO)ラジカルを結合したケイ素フタロシアニン(SiPc)を開発した.これらSiPc を用いた蛍光プローブは,生体系に応用するために,リポソームや牛血清アルブミン(BSA)に複合化された.この複合化により,ガン細胞やマウスに投与されたビタミンC のイメージングに初めて成功 した.これらの結果は,ビタミンC を用いたガン治療の発展に有用な知見となり得る.

特集  持続可能な都市システムの構築を目指して(ICUS)
特集に際して
研究速報
調査報告
研究解説
  • 加藤孝明
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 837-843
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    2016 年12 月の糸魚川大規模火災は,現在の市街地が持つ潜在的な延焼危険に関して,社会的な認識と現実のリスクとの間に大きなギャップが存在すること,地域社会が脆弱化していることを感じさせた.本稿では,都市構造や地域社会の変化をふまえ,将来に向けた論点として①いつまで都市防火対策は重要であり続けるか,②都市防火対策の目標水準を社会はどう考えるべきかを考察し,今後のあり方として,③都市防災骨格整備の限界をふまえた総合的な地区レベルまちづくりの可能性,④地区レベルまちづくりにおける建築と消防のハイブリッドの可能性,⑤都市防火対策と連携した建築レベル防火対策推進の可能性の3 つの視点を提示し,今後の都市防火対策の方向性を論じる.

研究速報
  • 長井 宏平, ジラディロック パンヤウット, 松本 浩嗣
    原稿種別: 研究速報
    2019 年 71 巻 4 号 p. 845-850
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー
  • Chaitanya K GADAGAMMA, Shanthanu M. RAJASEKHARAN, Yasushi ARAI, Shyoki ...
    原稿種別: Research Flash
    2019 年 71 巻 4 号 p. 851-857
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    In many applications of earthquake engineering, response to earthquakes are estimated attributing to specific sites and scenarios as they are invaluable for design as well as redesign purposes. Development of seismic acclerograms, which are widely used for the mentioned purpose needs to satisfy the requirements of demand from probabilistic hazard as well as regional characteristics through the frequency content in the soil.

    This is a working paper which discusses the development of a methodology to generate spectrum consistent earthquake design input motion using a database of strong ground motions. The database used is based on the sensors buried at different depths at various locations in Tokyo for 40 years by Tokyo Metro Co., Ltd. and the source parameters from Japan Meteorological Agency (JMA). Also, the local site conditions obtained from borehole data are substantiated to this database.

    We have described the use of three methods the development of a target response spectrum. Using existing design accelerogram prescribed, deterministic hazard and probabilistic hazard. In all the methods, the geotechnical site characteristics are incorporated while convolution and deconvolution using an equivalent linear ground motion analysis tool called DYNEQ. The target accelerograms have been translated from target response spectrums using Ohsaki Method.

  • 水谷 司
    原稿種別: 研究速報
    2019 年 71 巻 4 号 p. 859-863
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    近年我が国を筆頭にインフラ維持管理の効率化を目指す動きが活発である.著者は現在まで高解像度カメラ,レーザー,レーダーなどのデバイスを,またソフトについてはディジタル信号処理とバスワードとなったAI を活用し,インフラ維持管理情報を自動で,効率的に,高速で構築するための技術開発を行っている.若手研究者として実際にハード・ソフトを自ら開発してきた経験から,近い将来に現実的にインフラ維持管理に革新をもたらすと期待している技術の開発動向について述べる.

研究解説
  • Mehedi Ansary, MF Haque
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 865-875
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    Settlement is the vital issue for analysis of a tunnel in any conditions of soils such as sand, clay etc. Many researches have been carried out to predict surface settlement above a tunnel but some technique needs further research to be established. In this paper, analysis of EPB-TBM (Earth Pressure Balanced Tunnel Boring Machine) tunnel has been considered along a straight line through homogeneous sand layer which has been observed in the Chittagong Coastal area, Bangladesh. Circular type tunnel is considered for analysis. Direct effect of seismic fault has been neglected. Phased construction method has been incorporated to analyze this event. Important parameters for surface settlement of tunnel are tunnel depth, tunnel diameter, tunnel construction technique, different relative densities of sand etc. In this paper, the variation of tunnel depth and tunnel diameter has been considered and analyzed. Analysis has been performed through finite element based software PLAXIS 3D. Surface settlement along transverse and longitudinal to the tunnel axis has been predicted. Variation of depth (distance between free surfaces to top surface of the tunnel), tunnel diameter and length (phased excavation) have been considered to evaluate surface settlement for static and dynamic cases in sands.

  • 越智 士郎, ダン トラン タン, ハザリカ マンズール クマル, 竹内 渉
    原稿種別: 研究解説
    2019 年 71 巻 4 号 p. 877-882
    発行日: 2019/07/01
    公開日: 2019/07/31
    ジャーナル フリー

    現在,世界の宇宙機関の多くが大規模災害時に緊急観測データを無償で提供しており,国際的には国際災害チャーターが,アジア太平洋地域での取り組みとしてセンチネルアジアがある.センチネルアジアでは,データ提供にとどまらず,データ解析や情報発信を支援する技術協力やキャパシティビルディングを行ってきた.そのため宇宙機関だけではなく,防災機関や研究機関,大学がメンバーとして参加している.東京大学とアジア工科大学院(AIT)はセンチネルアジア発足以来10 年以上にわたり,データ解析,研究開発,研修プログラムにおいて中心的な役割を担ってきた.最近の3 年間では,96 件の災害でセンチネルアジアが発動され,ほとんどのケースでVAP(付加価値プロダクト)を提供してきた.本稿では,洪水,地震,地滑りなど,災害タイプ別の標準的な付加価値プロダクト(VAP)を紹介し,今後緊急災害対応でVAP がより有効に利活用されるための課題を議論する.またVAP の精度,信頼性を向上させる今後の取り組みについて検討する.

一般
調査報告
feedback
Top