生産研究
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研究速報
固定化された糖鎖ポリマーの応用
―インフルエンザウイルス吸着フィルターの開発と可能性―
宮川 淳中根 正之畑中 研一
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2007 年 59 巻 2 号 p. 110-113

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抄録
 これまで開発を行ってきた糖鎖ポリマーを固定化した機能材料のさらなる応用を目指し,固定化した糖鎖ポリマーを修飾する手法を用いて,インフルエンザウイルス吸着フィルターの開発を行った.ラクトースを有する糖鎖ポリマーをセルロースメンブランに固定化し,メンブラン上で,酵素反応を行い,インフルエンザウイルスのリガンドであるシアリルラクトースへと変換した.このフィルターを用いて,ウイルス吸着実験を行い,酵素反応により,インフルエンザウイルスの吸着フィルターとしての機能を持たせることができることがわかった.[本要旨はPDFには含まれない]
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© 2007 東京大学生産技術研究所
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