抄録
これまで開発を行ってきた糖鎖ポリマーを固定化した機能材料のさらなる応用を目指し,固定化した糖鎖ポリマーを修飾する手法を用いて,インフルエンザウイルス吸着フィルターの開発を行った.ラクトースを有する糖鎖ポリマーをセルロースメンブランに固定化し,メンブラン上で,酵素反応を行い,インフルエンザウイルスのリガンドであるシアリルラクトースへと変換した.このフィルターを用いて,ウイルス吸着実験を行い,酵素反応により,インフルエンザウイルスの吸着フィルターとしての機能を持たせることができることがわかった.[本要旨はPDFには含まれない]