生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
運転者の感度特性に基づく反力制御によるアクティブ前輪操舵の実験的検証
皆木 亮星野 洋堀 洋一
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 61 巻 6 号 p. 971-976

詳細
抄録

 近年, 自動車に対する安全性への要求がますます高くなっている.警視庁の報告によれば, 運転者の安全不注意や運転操作ミス等が事故発生の主原因となっている.つまり, 今後の自動車安全向上技術は運転者のミスを的確に検出し, 能動的な制御を適用していく必要がある.アクティブ前輪操舵(AFS)は旋回中におけるスリップ現象等による危険な車両挙動を検出し, 能動的に車両運動を安定化させる技術であるが, AFSによる自動操舵と運転操作が相互干渉するため, 広く実用化されていない.
 本論文は運転者の感度特性に基づく操舵反力制御手法を提案し, 操舵干渉の低減化及び, 運転者と自動操舵の親和性についてステアリング実験装置を用いて検証したので報告する.

著者関連情報
© 2009 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top