2011 年 63 巻 4 号 p. 465-470
本研究は, 高齢者の生活習慣を見守り, 異変がある場合には家族や介護専門員に即座に通報することで, 見守り活動の負担を軽減し, 継続的な見守り活動を支援することを目的とする.本稿では, 冷蔵庫の利用状況(開閉時刻と回数), トイレの使用状況, 就寝・起床状況についてセンサを使い遠隔地から計測することで, 日常の生活パターンを把握し, 異変を捉えるシステムを開発し, 4名の高齢者に実証実験を行なった.
その結果, 冷蔵庫, トイレ, 起床状況のそれぞれが生活パターンを表しており, そこからの外れ値を異常と認識することが可能であることを示した.[本要旨はPDFには含まれない]