2011 年 63 巻 4 号 p. 481-484
本研究では,災害医療情報をリアルタイムに収集し,これを医療機関・行政・住民等,地域全体で共有するトリアージシステム「TRACY」を開発し,東海・東南海地震への緊張が高まる静岡県の静岡県立総合病院を中心としたトリアージ訓練に適用した.
本訓練における本システムの有効性について,トリアージ訓練後に開催された全体反省会,また,トリアージオフィサーを中心とした反省会において課題や意見を収集し,検証した.本稿では、ここで得られた訓練の成果と課題について報告する.[本要旨はPDFには含まれない]