抄録
輸送機器の使用時エミッション低減には軽量化が必須であり, より比強度が高い構造材料の利用が求められている.そのひとつである高強度鋼板の高精度な成形には, ホットスタンピング技術が用いられる.現在, 関連した技術開発が盛んに行われているが, ホットスタンピングの工程設計や最適化には, 加工条件が製品特性に及ぼす影響等加工特性の高精度な評価手法が必要である.本稿では, ホットスタンピング加工特性の高精度評価手法について, 高精度圧縮材料試験機と水冷却金型を利用した実験により, ホットスタンピング加工特性を評価する手法と評価例を, 単純曲げ試験を利用した結果を利用して説明する.