生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究速報
海岸護岸の胸壁に発生する最大ひび割れ幅の極値統計を用いた予測
横田 弘小松 周平古谷 宏一橋本 勝文
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 65 巻 4 号 p. 563-567

詳細
抄録
我が国の海岸保全施設は,高度経済成長期に集中して整備され,近年では,それらの構造物における劣化の顕在化が問題となっている.しかしながら,海岸保全施設の堤防や護岸は長大である場合が多く,調査や点検に多大な時間と労力が必要となるため,調査の簡略化が求められている.本研究では,護岸あるいは防波堤の胸壁に発生する鉛直ひび割れに着目し,詳細な現地調査を行った.調査結果に基づいて統計解析を行い,少数ひび割れのサンプリング調査から施設全体におけるひび割れ幅の最大値を推定する手法を提案し,その妥当性を検証した.
著者関連情報
© 2013 東京大学生産技術研究所
前の記事
feedback
Top