生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
都市環境モデリングのためのレンジデータを用いた反射信号の特定によるGPS位置精度の向上
クマール アシュワニ佐藤 啓宏大石 岳史小野 晋太郎池内 克史
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 66 巻 2 号 p. 101-107

詳細
抄録

GPSを用いた世界座標系における都市構造の3次元モデリングでは,取り囲む建物の影響による信号のマルチパスや反射によって,しばしば位置精度が低下する.マルチパス信号は,受信信号の測定電力によって識別し改善することができる.しかしながら,直接波を伴わない反射信号は電力測定によって識別することができない.本稿では,レンジデータを用いた反射信号の識別手法と、重み付き非線形最小二乗法による三角測量を用いた位置計算手法を提案する.とくに高層ビルの谷間のような都市環境での位置精度を大幅に向上できる.提案手法を用いて大規模建造物の3次元モデルの再構成実験を行い,効果的に働くことを確認した.

著者関連情報
© 2014 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top