生産研究
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研究解説
車内での標識提示がドライバの運転行動に与える影響
増井 太志霜野 慧亮鄭 仁成中野 公彦
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2016 年 68 巻 2 号 p. 169-173

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抄録

道路標識は安全で円滑な交通を実現するために必要不可欠であるが,ドライバは運転行動に集中しているためその情報を見落とすことが考えられる.ドライバの視行動を阻害せず標識情報を効率的に提供するために現在車内標識が実用化されている.一方でそのような機器を用いた場合に運転行動がどのように変化するかを評価し,論じた研究は少ない.本研究ではその点に着目し,ドライビングシミュレータを用いて地上標識による情報提供と車内標識による情報提供とを比較・評価する.本稿では評価実験の内容を中心に,情報提供法の違いによって運転操作や視線移動等に生じた差異について検討する.

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© 2016 東京大学生産技術研究所
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