2018 年 70 巻 6 号 p. 433-436
JGS スレーキング指数1 の泥岩礫質土におけるスレーキングによるクリープ変形とせん断強度低下を検討するために,異なる初期含水比・応力比に対する一面せん断試験を実施した.初期含水比を調整した供試体に対して,クリープ応力条件下で注水を行い,せん断変形が安定したら単調載荷試験を行ってピークせん断強度を測定した.その結果,クリープせん断変形は初期含水比が低いほど,応力比が高いほど増加することが分かった.また,注水時のクリープせん断変位が大きいほど,ピークせん断強度が低下する傾向が観察された.