生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
車両到着センサを想定した自律型信号制御ロジックの提案
白畑 健伊藤 昌毅新倉 聡大口 敬
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 72 巻 2 号 p. 147-152

詳細
抄録

インフラの維持管理コストの増大が問題になるなかで,交通信号機の設置や維持管理コストの低減も求められてきている.本稿では,この問題を解消するひとつである「自律分散型の信号システム」を想定し,最新のセンシング技術や通信技術を前提に,考えられる信号制御ロジックを検討する.提案ロジックは,安全性,円滑性,平等性の 3 つの観点から最もよい信号パターンを選択,中央制御システムによらず自律的に信号を制御する.また,交差点の形状や矢印灯器の有無といった,様々な場合に対応できる拡張性をもつ.これらの特徴により,コストを削減しながら十分な性能を持つ信号システムを実現する.

著者関連情報
© 2020 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top