2021 年 73 巻 1 号 p. 11-15
Lagrange 的くりこみ理論を用いて,鏡映対称性の破れがLagrange 応答関数におよぼす効果について解析した.通常のLagnrange 応答関数は鏡映非対称成分が必ずゼロとなることがわかった.また,鏡映対称成分は鏡映対称性の破れの効果を直接的には受けないことがわかった.代替Lagrange 応答関数と呼ばれる量は鏡映対称性の破れの効果を陽に受けることがわかった.しかしながらスケール相似なスペクトルや時間スケールの下では,鏡映対称性の破れの効果が消失することがわかった.